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2013年7月 3日


先月5月28日のブログで、皆さんに、悲しいお知らせとしてお届けしましたKさんの退職でしたが、そのKさん、昨日、久々に、元気に、来社しました。


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目的は、過去の担当案件の引き継ぎ状況の確認だそうです。

この素晴らしい姿勢、ちょっと感動しました。(ToT)

退職して1ヶ月後に、きちっと来社するその姿、来社できるその辞め方、私も皆も見習いたいものですね。

毎月おいでぇーーーー!(^^ゞ


このKさん(向かって左から2番目)、以前にもお話しましたが、某有名美術大学出身で、ちょっとあさってなところも多々あるのですが、

1つ1つのデザインや案件に対し、お客様の成果・目的、そして、課題まで深く深く入り込み、そして、感じ取り、非常に評価の高い(成果の高い)サイトを作りあげます。

これは、Kさんの師匠でもあり、当社のジツザイ化の基礎を作り上げたSさんの教えそのもののを実行しているゆえです。

おーい、Kさ~ん、家庭でちょろちょろしてないで、早く戻っておいでぇ~。(^ ^)/

ちょっと、私も言っちゃおうかなぁ~。( ̄∀ ̄*)イヒッ

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私が、サラリーマンを辞めた時(2000年3月31日退職)の話しです。
もう10年以上前の話しですが、、、、、


私は、約半年前に退職の意向を会社に伝え、

そして、半年後の退職する日の前日まで、

ある部下1名以外のだれにも、退職することを伝えませんでした。

あはははは。(^^ゞ


ご存知の通り、労働基準法では、口頭でも退職意向を会社に伝えれば、会社の意向や就業規則は無視しても、その日から2週間で退職することができます。


大抵の会社の就業規則には、1ヶ月前に辞表を提出することで退職を受け付けるとなっていると思いますが、労基法はそれを上回るので、辞めようと思えば、2週間で退職してしまってもいいのです。


それを約半年前に伝えた訳ですから、間抜けと言えば、間抜けですね。
わはははは。


さてさて、、、

その理由は2つありました。

 ▶1つは、自分のミッション(責任)をきっちりやり遂げるため、

 ▶もう1つは、部下をしっかりと育てる期間を持つため、

でした。


だいたいの普通の会社は、半年ごとにミッションが決まっていますよね。

まあ、上に行けば1年とか2~3年という単位にはなるでしょうけど、それが現場には半年単位での目標で展開されていることが多いですよね。

だからです。


この最後の半年間は、この1年間、やってきたことの仕上げの半年であり、それは私が起案したことでもあり、それを直属上司から社長まで、皆が支持してくれてましたので、絶対にその責任を果たすためでした。

でも逆に、まあ、言ってみれば、辞めるならここしかなかったとも言えます。(笑)


で、次に、退職までの半年でこの2つを実現しきるために考えたのが、


 ▶退職する日まで、誰にも「退職する」ことを伝えない。

と言うことでした。(> <)

これ、結構、キツかったですね。

毎日、いろんな社内の人に会うのですから、友人、後輩、先輩、元上司、お世話になった方々にたくさん会うのですから。。。。(T_T)


勿論、人事には書類を提出していましたので、

ゆえに、上の方からは、呼び出しが入り、何度も(何人にも)その理由の説明を求められました。

部屋に呼ばれ「なんでだ?」って聞かれる訳です。

でも、私のお願いは守ってくれたので有難たかったです。
心から感謝します。m(_ _)m


でも、たった一人、直属の部下1人にだけは、話しました。

彼は、勿論、絶句・・・・という感じでした。

聞けば、、、、

本プロジェクトは、私が自分で起案したものですから、プロジェクト終了後の4月1日に新しい組織が出来たら、そのトップには、当然、私がなるだろうと、期待を込めて思ってくれたからだったそうです。

あはははは、はい、私も最初はそのつもりでしたが、、、
ごめんねって言いました。


で、話を戻すと、なぜ、彼一人に話したかと言うと、

1つ目の理由は、彼は、まだ私の後任にはなり得ない立場でしたので、しかし、私の片腕として、見事、プロジェクトの事務局を回してきた男だったので、

最後の半年、こいつにすべてを叩きこみ、次の上司の片腕として新組織をうまく回してほしいと思ったからでした。


次の上司の方に新組織を成功に導いてほしかったからでもあります。
それが私の目標でもありましたので。


で、2つ目の理由は、、、、

もし、退職することが知れ渡ったら、プロジェクトに支障をきたす恐れが大だと思ったからです。

つまり、あちこちから、なぜ?とか、送別会をやるからと、大変大変ありがたく、嬉しい嬉しいお話しだということは百も承知だったのですが、心から申し訳ないとは思ったのですが、

それでも、このプロジェクトを、富士ゼロックスの未来を作る1つになるだろうと進めてきましたので、それをやり切ることは必須だったからでした。


当社行動指針 第9条
「徹底・集中とはそれ以外のことをやらないこと」

ですね。


そして、皆さんに隠し通し(本当にすみません)、何とか3月30日(木)にプロジェクトすべてを終え、その日の夜中に、全社(これまで関係してきた部署全て)に退職のあいさつのメールをだしました。

部下も、その半年で、いままでなかったような成長をしましたね。
そのことも、何よりも嬉しかったですね。

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翌日31日は、16年を振り返り、未来を思いやり、気持ちの切り替えのため、1日だけ、有休を取りました。

まあ、そんな話しです。

でも、尾ひれがつきます。


先日、何十年か振りに、同期会をやるので。。。というメールが入ってきました。

うわーーーって、「出席!」って返信したら、、、、


事務局のSさんから
「あのお前の退職のメールは、衝撃だった!、云々・・・・」
と返ってきました。

その同期会が、50代のおっさんばっかの同期会が、来週あります。


さてさて、Sさんは、私を許してくれるでしょうか???

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思うに、、、

「労働基準法」にも、「退職願いは、少なくとも『3ヶ月前』を推奨」くらいは、入れるべきではないでしょうかね?


新たな仕事にチャレンジすることは、ある意味、素晴らしいことですので、それを促進することは大事ですが、

はい、それにより、当社にも期待の新人が、入ってきてくれてきていますので、

でも、それ以上に、本人にとって「辞め方」ってすごく大事だと思うのですよね。

だから、当社に来る人にも(喉から手がでるくらいでも)、ちゃんと辞めてから(立つ鳥後を濁さずに)来てね、って言うようにしています。

これが、不思議と後でしかわからないのですよ。

だからこそ、筋道として、我々(採用する側)自身が守ることが大事だと、我慢します。(笑)


ということで、今日は、Kさんの見事な姿勢の話しから始まって、辞め方って大事だよね!って話しでした。

しゃんしゃん!(^^ゞ


おっ、見てください、上司と部下です。

親子みたいですよね。(笑)


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昔、「上司と言えば親も同然!」と言っていた方がいました。

その通り!ですね。

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デジタルワン株式会社 代表取締役社長 中谷泰志

デジタルワン株式会社
代表取締役社長 中谷泰志

富士ゼロックス株式会社 本社営業戦略GM、壁紙ドットコム株式会社 創業・代表取締役社長、GMOインターネット株式会社 取締役を経て、2004年12月 デジタルワン株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。他、金沢工業大学虎ノ門大学院客員助教授、一般社団法人日本優良品協会(LPAJ)設立・理事兼事務局長。


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