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2013年12月20日


朝7:30、皆様、すでにご来場されている方も多く、

「経営者の皆さんは朝が早い」という特徴は事実ですね。(^^ゞ


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開催場所は、この20年、鍛冶橋の八重洲富士屋ホテルとのことでしたが、

残念ながら取り壊しによる営業終了ということで、

新年からは、ニューオータニに変更になるそうです。

私としては、会社から歩いてゆける場所になりますのでありがたいのですが、

事務局の木村さん、ちょっと寂しそうです。


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で、今日のご講演は、

元東武鉄道の専務であり、

東京スカイツリーの初代社長を兼務された「鉢木勇さん」、

「スカイツリー誕生のいきさつ・東武鉄道という会社」

と題するお話をお伺いします。

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講演者は、鉢木 勇(はちのき)さん

元東武鉄道 専務取締役、

昭和37年入社サラリーマン50年、

東京スカイツリー初代社長

駅勤務半年→車掌半年→本社、
50才になり沿線開発、駅ビル、住宅、まちづくり、

平成15年(2003年)新タワー構想開始、

600mのTV塔を作りたいとの話しあり、
NHKを入れて6社7局でのプロジェクトチーム編成、
民間で建ててもらって賃貸したいという意向、

15箇所から手があがったが、東京の西側には再開発が多くあったが東側には何もなかった。

東武鉄道は東京の東側を拠点にしている会社であり、現スカイツリーの場所(押上)が、元鉄道倉庫で8ヘクタールが開いていた、

東京の東側を活性化する起爆剤になるのでは?と考え、手を上げた。

区の賛同をいただき協力支援いただき、15候補の中、大変な競争があった。

最強のライバルは、さいたま新都心。

JR貨物ヤードがあり、国会議員総動員、石原伸晃氏が事務局長、

しかし、東武は自社で土地を持っている、集客ができるのでは、となり、東武の押上に決定。

しかし、一方、600mのタワーなど、地震国でできるのか?などの議論もあった。

東京都にも全面支援をもらわないとならない。

が、石原さん(当時知事)、どういうわけか高いものが嫌い。

東京タワーもあんな醜悪なものが壊してしまえ!と言ったくらい。

しかし、知事に賛成してもらわなくてはならない、で、石原さんは、周囲の意見の逆のことを言うので、賛成は無理でも反対ではなく「反対はしていない、やむを得ない」を目指した。

見事完遂!(笑)

で、

H15 プロジェクトスタート

H20(2008) 都市計画設計の承認(反対0という承認。珍しい。)
        多くの方の賛成と協力を得てスタート
        運も良かった

安全性

 →地表(柔らかい地域)から50m下に基礎を打ち込む、
  現代の最高の安全性を確保できた。

地震対策

 →3.11でもほぼまったく損傷を受けず本体は無事だった。

高さは、634mにした。

 →昔「武蔵の国」と呼ばれていたので634(むさし)。

  当時、中国の広州タワーの電波塔工事が先行していたが、
  高さが不明だったので一生懸命調べたら結果600mだった。

  カナダ540mが長い間世界一。
 
  ゆえに、634と世界一になった。

  で、東京タワーを抜いたあたりから、マスコミが注目してくれて、
  広告費をかけなくてもどんどん認知度があがった。

  でも、日本の航空法では、300mまで(高さ制限)と決まっている。

  従って333mの東京タワーは、不的確構造物→まあ名物だから黙認。

  スカイは、多くの方の協力を得て押上だけ高さ制限の解除ができた。
  ついてた、運がいい。

しかし、311の影響でオープンが2ヶ月ずれ込んだ。

地震で構造物が傷ついたのではなく資材が東北優先で回されたから。

結果、2012年5月22日オープン、

オープン2ヶ月は完全予約制で開始、

3ヶ月目から当日券販売開始、だが、何時間待ちが続いた。

今年、夏頃、1000万人目の来場者を迎えた。

内720万人が空町(足元の店舗モール)に来た。

浅草は年間約2000万人、その半分を目指したいと思っていたが、

・決して一人勝ちしない、
・東武鉄道だけが儲かるのではいけない、

というのがコンセプトだったが、それが達成できたように思っている。

収支は前倒して借入金の返済ができている

借り入れ金残200億円
しかし、剰余金200億円溜まってきた。
ゆえに、実質、無借金になった。

今後は、TDLのようにリピーターにたくさん来てほしい、

質問:
・ネーミング、一般公募で、最大の票(約3割)「東京スカイツリー」だった。
 Yahooで投票してもらったら80%が「東京スカイツリー」

・トータルコスト
 タワーそのものは500億円で計画→鉄の高騰で600億円(大林組)
 足元の空町680億円
 計1300億円
 タワーの600億円の内、300億円借り入れ、300億円自前

以上、お伺いしました!(^^ゞ

私の感じるところ、鉢木さんだからうまく行ったように感じました。

穏やかで、抜群の調整力をお持ちの方のように感じました。

こういう方がいるから、大企業が強い!んですよね。


ということで、以下は、今夏にスカイツリーに行った際の写真です。


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手で掴むと。。。(笑)

 
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やっぱ、夜景はやけいに綺麗!汗

  
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皆さんも一度は行ってみるべきですね。(^^ゞ


 

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デジタルワン株式会社 代表取締役社長 中谷泰志

デジタルワン株式会社
代表取締役社長 中谷泰志

富士ゼロックス株式会社 本社営業戦略GM、壁紙ドットコム株式会社 創業・代表取締役社長、GMOインターネット株式会社 取締役を経て、2004年12月 デジタルワン株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。他、金沢工業大学虎ノ門大学院客員助教授、一般社団法人日本優良品協会(LPAJ)設立・理事兼事務局長。


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