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2013年6月 1日


3年前の6月1日早朝、携帯に1本の電話がありました。

こんな時間に?と電話に出ると、昨晩(5月31日の)深夜0時頃、松ちゃんが事故に合い病院に運ばれた、、、と。。。


頭が真っ白になりました。

「状態は?」と聞き返すと「まったくわかりません・・・」と。。


当時、彼は、自宅と会社の間をバイクで通勤してました。

私はそれを知っていましたが、「自由」が信条の私ですので、

 「電車で通勤した方がいいんじゃないか?」

 「はい、そうなんですけど、バスがある時間に仕事が終わらなくて。」

 「なるほど、仕事がいっぱいあってごめんな。
  いずれ早く帰れるようにしたいよな。それまでがんばろうな!」

 「でもな、十分気を付けろよ、バイクは本当に危ないからな。
  自分が気をつけていても車がバイクを見逃したらアウトだからな。」

と、何度か会話していました。

ので、えっ?、もしかして・・・、自分で血の気が引いて行くのがわかりました。

で、慌てて着替えて病院にかけつけましたが、すでに、脳死状態と言われました。。。

病院には、昨晩深夜からご両親がいらっしゃっており、お二方とも現実のこととして受け止められないようでした。

私もICUにいる松っちゃんの顔をガラス越しに見て、起きろ!と叫びましたが、、、

その願いむなしく、正午頃、帰らぬ人となりました。


私は、訳がわからない状態でした。

ご両親も動揺しており、何がなんだか、、、病院で事故現場の場所を聞き、すぐにその地区の管轄の警察署に行き、何があったのか?と事情を聞きに行きました。

通常は、事故状況が明確になるまで情報は話せないと言っていた現場検証担当の警察官でしたが、

ご両親も、私たちも、大事な松ちゃんを亡くしたにもかかわらず、何があったかも知らされず、教えてください!と迫ったところ、ありがたいことに教えてくれました。

最初、教えられないと言ったのは、証拠隠滅などの恐れを考えそういう決まりになっているからだったそうです。

でも、親切な方で、ありがたかったです。
今更ながらですが、ルールを破らせて、申し訳ありませんでした。。。

で、話によると、、、

昨晩5月31日の深夜0時頃、松ちゃんは、進行方向青信号で直進している際、

直進してくる松ちゃんを見落とした(前方不注意で)2tトラックが右折し、ブレーキもほとんどかけれない状況で(もう回避のしようがなかった)そのトラックに突っ込んでしまい、、、

近くにいた方が、すぐに救急車を呼んでくれてそこから10分くらいの場所の病院に運ばれたのですが、すでに、、、、ということでした。

生まれてこの方、こんなに悲しいことは無かったように思いました。

亡くなったことを、幹部に伝える電話で、あんなに大泣きしたのは初めてだったと思います。

彼は、若干26才(享年27才)で、当時、管理部で、総務・庶務業務を、たった一人で支えてくれたスタッフでした。

アルバイトで入社し、ひたむきに仕事をする子で、とても無口な子でしたが、とても誠実で、誰からも好かれていましたし、

仕事でミスをすると自分が情けないと自分の席で大粒の涙をポロポロ流していました、私も自分の息子のように思っていました。

昨日のことのようです。

毎年この日になると、あの悲しみが蘇ってきます。
何年経っても変わりません。(ToT)

私ですらそうなのですから、ご家族の心中は察するに余りあります。


で、今年も、今日の命日にお墓に行きました。

朝行くとご家族と遭遇してしまい大いに気を使わせてしまうので、あえて午後に行ったのですが、お墓を掃除していたら「社長!」という声、あれ、お母さんの声?、、、、と、運命のように、見事遭遇!(^^ゞ、弟さんと二人でいらっしゃり、

懐かしい松ちゃんの話題で、楽しくも悲しくもある一時を過ごさせていただきました。


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残念ながら、松ちゃんは、写っていませんでした。(笑)


皆さんも、もしバイクに乗っている方がいらっしゃれば、本当に気を付けてくださいね。

あの突然の悲しみは、二度と味わいたくないので。(> <)


ちなみに、トラックの運転手には執行猶予が付き、ご家族は悔しさで一杯のご様子でした。
ご家族であれば当然だと思います。


他にもいろいろな判例がTVなどで聞こえてきますが、日本の刑法は、死に至らしめた犯罪者に対し、刑が軽すぎると思うのは、私だけではないはずです。


勿論、いくら刑が重くなったとしても、現在の医学では亡くなった方が生き返えることはあり得ませんが、

それでも、悲しみを抱えて生きる家族の気持ちを一番大事にして判決を出すべきだと、私は思います。


松ちゃん、またね。(^^ゞ


デジタルワン株式会社 代表取締役社長 中谷泰志

デジタルワン株式会社
代表取締役社長 中谷泰志

富士ゼロックス株式会社 本社営業戦略GM、壁紙ドットコム株式会社 創業・代表取締役社長、GMOインターネット株式会社 取締役を経て、2004年12月 デジタルワン株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。他、金沢工業大学虎ノ門大学院客員助教授、一般社団法人日本優良品協会(LPAJ)設立・理事兼事務局長。


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